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理事長あいさつ・所信

はじめに

一般社団法人三田青年会議所は郷土の発展、地域社会の開発を目指し、将来に向かって大きな理想を掲げられるのは、青年の特権であると考え、JC活動を通じ、より高い時点にまで、自らの大きな成長とより良い社会の実現を心に秘めた、志高い4名の青年達によって設立されました。
全国で393番目の会員会議所として誕生し、本年55周年という新たな節目を迎えます。
ここまで54年にわたり、189名の先輩各氏がその時々の社会課題に対し、真撃に向き合い解決に向けて邁進されてきました。
その惜しみなく費やされた時間と労力の上で培われた、「明るい豊かな社会」に我々は今生きています。
しかしながら、この素晴らしい社会は永続的なものではありません。
この時代に生きる我々が、普遍的なものを大切にしつつ、社会情勢やまちの環境変化を的確に捉え、まちづくり運動やひとづくり運動を発信していくことで維持、発展できるのです。
我々は55周年という新たな節目を迎えるにあたり、先輩各氏が紡いでこられた輝かしい歴史と伝統、情熱ある想いを振り返ります。
そして、今一度「いま、我々の運動は、時代に即した明るい豊かな社会の一端を担っているか」を問い直し、新しい時代への懸け橋となる運動を発信して参ります。

変わらない想い、変わりゆく時代

新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の変革を目指し、持続的な発展と三田青年会議所の成長に寄与することを目指します。
この目的を達成するために人、社会、地域環境の発展を基盤とする「まちづくり戦略の立案と社会への発信」「まちづくりに関する交流・連携」「未来ある会員への支援と将来のまちを担う人財の育成」「運動の起点である会員拡大」を4つの柱とし、一貫性のある活動に取り組みます。
地域を牽引していくために、様々な社会問題に向き合い、未来に挑戦するためには、今という瞬間が過去からの繋がりによって成り立っていることを理解し、過去の歴史を学び、未来を創っているという意識を強く抱いて行動することが必要です。

まちづくりに関する交流と連携

三田市は1958年に市制を施行しました。
その後、神戸三田国際公園都市計画に伴い、全国でも稀に見る人口急増期を迎え、1987年から10年連続で人口増加率が全国一位を記録した輝かしい歴史があります。
しかしながら、過去の急激な人口増加に伴い、人口減少や少子高齢化が目の前にまで迫っている問題を知り、誰もが安心して住み続けられるまちづくりを行うために、新しい価値観を持ち視野を広げていく必要があります。
我々青年会議所は国際的な組織であり、世界で128の国と地域に青年会議所があります。
この強みを最大限に活かし、大交流時代といわれる今、他国の文化に触れることで新しい価値観や視野を広げて参ります。
また、我々が活動や生活をするまちは、都市と農村が共生する沢山の魅力や歴史文化があります。
そんなたくさんの魅力を、次代に引き継ぐために行動していくことが我々の使命だと考えます。
三田市内外の様々なまちづくり団体や、企業・学生達とまちの魅力を共有し、青年会議所の特性を生かした地域の活性化を促して参ります。

未来ある会員への支援と将来のまちにイノベーションを起こす人財の育成

我々の運動を地域へ伝播させるためには、存在意義を明確にするとともに、青年会議所が地域から認知され影響力を持つ必要があります。
まずは、まちを構成し、まちを動かすこと ができるのは、一人ひとりの「人財」であることを理解しなければなりません。
そして、自らを輝かせる必要性を感じることができれば、地域を輝かせ、多様な価値観を受け入れる心が醸成されていきます。
また、会員の意識を変革し、高い志を持った魅力溢れる会員が、魅力的な組織を構成し、地域のリーダーとして率先し行動することで、様々な出会いや新しい発見、発想の機会を得ることができ、自らが知らない新しい自分を発見できます。
それをさらに磨きをかけることにより成長へと変化します。
青年会議所には発展と成長の機会があり、同じ目的を持った朋と切磋琢磨することで成長に繋がり、若き日の冒険を同志達と共に歩むことで、高い志を持ったJAYCEEを育成して参ります。

運動の起点である会員拡大

青年会議所は20歳から40歳までの志高い同志の集まりであり、全ての会員が等しく40歳になると卒業を迎えます。
会員拡大をし続けない限り、毎年会員が減少し、組織は活力を失うことになります。
地域に必要とされる団体を目指していくためには、志高い同志が必要不可欠であります。
常に成長し続ける団体であり続けるためには、まだ見ぬ同志との出会いを創出し、会員一人ひとりが青年会議所の魅力を理解し言動を持って伝えることが必要です。
そのためには全ての会員が、青年会議所の理念と目的を理解し、明るい豊かな社会をイメージできなくてはなりません。
素晴らしい能力を秘めた会員が、意識変革団体といわれる組織で磨かれ、青年会議所の魅力を会員一人ひとりが、自らの言動を持って伝えることができれば、多くの同志を迎え入れることになり、多くの地域課題を解決することができると考えます。
会員一人ひとりが地域課題を多角的に見ることで知見が広がり、地域の課題を考え行動する人財を輩出する基盤を創り上げて参ります。

時代に即した柔軟且つ堅実な組織運営と情報発信

組織運営にはルールが必要であり、そのルールによって成り立っています。
従来の考え方や取り組みなどを、時代に即した様々なツールを利用し変化させるべきであります。
また、決して変わらない組織の目指すべき姿があります。
それは、会員一人ひとりに伝わっているという状態です。
伝わっている状態を、より効果的な組織運営を行うことにより、すべての会員とイメージを共有し、さらなる組織の強靭化をはかります。
次に、我々の活動・運動を、より多くの方に知っていただき、共感を生み出すことが必要です。
時代に即した様々なツールを使い、効果的に広報活動を行うことにより、我々の想いを発信し続けることで、目の前の情報が常にアップデートされ続ける今でも、情報に埋もれることのない広報を展開して参ります。

むすびに

青年会議所の最大の運動発信の場である各種大会に参加し学びを得て、地域に発信していくことと、新たな節目である55周年を迎えるにあたり、54年間三田青年会議所を支えて下さった行政、各諸団体、OBOGの皆様に深く敬意を表すとともに、新な節目を目指すために今できることを全力で取り組んで参ります。
そして、組織として過去5年間の集大成の発表の場とし、60周年70周年を迎えるためにもイノベーションを起こし持続可能な青年会議所へと繋げて参ります。