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理事長あいさつ・所信

はじめに

私たちはなぜ今、汗をかき懸命に生きているのでしょうか。
ドイツの宗教家マルティンルターは「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」と名言を残しています。
未来のために「今日」生産的な行動を起こす貴さを感じるからこそ名言として語り継がれているのではないでしょうか。
青年会議所運動はルターが残した名言のように、未来にむけて今何を行動すべきかを問われ運動を起こし続けた歴史であると思います。
1949年に戦後の混乱がまだ残る時期、「新日本の再建は我々青年の仕事である」と志を立て東京青年商工会議所が設立され日本のJC運動が始まり、三田青年会議所は1968年10月13日に全国で393番目の会員会議所として設立しました。
設立より50余年にわたり「明るい豊かな社会の実現」に向けて、社会情勢の変化とともに社会課題に向き合ってこられた先輩諸兄姉のたゆまぬ努力によって今の三田JCがあります。
先人たちが築き上げてきた今を生きる私たちは、次代に明るく豊かな地域社会を紡ぐことが求められています。
それでは、明るく豊かな地域社会はどのように紡いでいくのでしょうか。
それは只々、社会の課題を解決することである。
世の中に山積する課題を解決することができれば自ずと明るく豊かな社会は訪れると信じています。
「JCさんいつもまちのためにありがとう」そんなお声がけを頂けるように、「JCがまちにとって必要である」メンバーが心からそう誇れるように、英知と勇気と情熱をもってJC運動を展開してまいりましょう。

地域の交流人口拡大運動

我々の活動エリアである三田市近郊を含む地域は交通の便利さ、豊かな自然、都市と農村が共生する魅力あふれる地域です。
古くから、交通の要衝としてJR福知山線、神戸電鉄の開通や、中国自動車道、第二名神自動車道、舞鶴若狭自動車道や六甲北有料道路などにより広域交通ネットワークが整備され、高度経済成長期には大都市圏のベットタウンとして発展してまいりました。
しかしながら、一定期間に大量の入居人口増加がなされたニュータウンで構成される地域はより明確にまた急速に高齢化や人口減少が現れてくることが想定されます。
そこで交流人口を拡大させることは、人口減少の影響を緩和し地域の活力をより活性化させることが可能です。
地域が発展した歴史的背景や地政学的背景を基に、東は大阪、西は播州、北は丹波、但馬、舞鶴まで繋がる地の利を最大限に活用し、「住み」、「働き」、「学び」、「憩い」よしのまちに交通の要所としての「立ち寄るなら」の価値を市民と認識し対外に発信する事で交流人口の拡大に努めます。

まちを担うリーダーの育成

我々が住むまちを明るい豊かな社会にするためには、まちの課題を真剣に考えるメンバーや市民をさらに創出する必要があります。
社会の課題を解決し持続可能な地域を目指すためにリーダーシップの開発を進めます。
リーダーシップは万人向けに一般化できる「正解」はありませんが、「奉仕・修練・友情」の三信条の下、自らが率先して行動し、周りの環境や地域を少しでも良くしていくための活動を通じて、自己を変革し様々な成長の機会に対して果敢に挑戦し資質を向上させることができます。
そして、未来を担う子供たちが生きる力を育むために、地域教育を通して地域の魅力について学ぶことで、未来への選択肢を広げ郷土愛を深めるとともに、自身の故郷に誇りと自信がもてる人財へと導きます。
多種多様な機会に対して積極的に挑戦し、多くの学びを得ることで、自己成長をもって、リーダーシップの開発を進めます。

成長をもたらす組織の実現

三田JCの運動が最大限効果を発揮するためには、諸会議において議論を積み重ね、民主的に物事を決定するプロセスが重要です。
効率的な会議運営のあり方を検討し、より良い運動をつくる貴重な時間となるよう、時代に即した組織運営を行います。
そして、予算を執行するにあたっては、厳正な審査を行い、会計の透明化と財務体質の健全化を図ることで、組織の持続的な成長を支える基盤を築きます。
また、法令遵守や内部規律の厳格化だけでなく社会常識や社会的倫理にも反しないよう、リーダーとしてのあり方を追求します。

戦略的な広報に関して

我々のまちづくり運動が市民にそもそも認知されていない、認知されていたとしても「共感」を得られていないとすれば、運動自体がいかに素晴らしい内容であったとしても、それは「市民の心を動かす」運動とは言えません。
そこで、我々はチラシ・ポスター等の媒体からホームページやSNSまで幅広い広報手段に関して、いかなる広報手段が効果的であったか過去の成果を引き継ぐと共に、我々の想いがダイレクトに伝わり、かつ情報の受け手のことを考えた「共感」を得られる戦略的な広報活動を行って参ります。
その結果、我々自身がより多くの市民と繋がり、広報を介して共感と支援を頂くことで、我々の運動がさらに効果的なものとなり、明るい豊かな社会への一歩となると確信しています。

会員拡大に関して

まちにより良い変化を起こすことのできる価値ある人財を輩出する私たちJCにとって、会員拡大は、その根幹となるものです。
JCの理念や目的に共感し、共に行動できる人財を一人でも多く増やし、まちの未来を考えることのできるリーダーへと成長を促す環境を整えることが、私たちのなすべき未来投資であると考えます。
私たちJCは、社会の変化に柔軟であるために、メンバーそれぞれが輝けるような組織でなければなりません。
輝く個性が調和し、幅広い人財が活躍できる組織であるためには、多様性を受け入れた積極的な会員拡大を行うことが重要です。
そのためにも、メンバーと協力しながら戦略と行動計画を策定し、組織全体の担いである意識を改めて醸成することで、組織的な会員拡大を推進します。

三田まつりに関して

三田JCとして三田まつり実行委員会にメンバーを出向させることは基より、主体的に三田まつりの実行委員会協力団体としての存在感を示すことで、三田まつりの必要性や新たな協力団体の募集、若者の企画参加を増やすことが求められている。
三田の夏の風物詩として広く親しまれている三田まつりで、様々なカウンターパートと連携し、市民生活の発表の場としてまつりを活用することや、次代の子どもたちを含む市民にとって夢や希望を育むことで、様々な体験の場として機能するようにします。

出向に関して

JC運動は、組織内での活動だけではなく関係諸団体との交流や連携、協議会等への出向など会員の成長を促す様々な機会が用意されています。
今年度も会員に対して数多くの成長の機会を提供致します。
まずは、このまちに数多く存在する地域の関係諸団体との協力体制を構築し、また各種実行委員会への参画や行政への出向を通じて、我々の運動に対して「共感」を頂けるよう地域とのさらなる交流と連携を深めます。
また、各地域で活躍するJCの同志が繰り広げる運動に対しても貴重な機会として積極的に参画して参ります。

むすびに

私は三田JCに2019年に入会してから様々なステージで成長の機会を頂く事が出来ました。
入会したころは、50周年や兵庫ブロック大会三田大会を経験した先輩諸兄姉が力強く地域を牽引しようとする姿に憧れをいだき、2020年からのコロナ禍によるパンデミックにより出力できないもどかしさに苛まれながらも、出来る事を全力で取り組む先輩諸兄姉に行動する勇気をいただきながら、LOMで2回の委員長を経験し、2023年は周年の専務理事としてLOMの常務を取り仕切る責任を背負うことで更なる成長が出来たと思います。
特に2024年は兵庫ブロック協議会の財政局長という職を拝命し、財政的な役割はもちろんのこと兵庫県下の情熱を持ったメンバーを預かる責任を背負うことで、責任を果たす当事者意識がより高くなったと思っています。
JCでは知識ではなく体験を通じた学びがあります。
体験を通じた経験は、人生に選択肢を与え豊かな未来を得る可能性を秘めています。
自分自身が変わる瞬間を体験するために、誰もが幸せになれる手法であるまちづくりを突き詰めて今日より明日がより素晴らしい瞬間であるために、いま行動するときです。
人生やまちを豊かにして参りましょう。