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理事長あいさつ・所信

第58代理事長 中野 真吾

はじめに

三田青年会議所は、1968年10月13日に全国で393番目の会員会議所として設 立されました。
以来半世紀以上にわたり、先輩諸兄姉は明るい豊かな社会の実現を胸に、 地域の課題と真正面から向き合い続けてこられました。
その歩みは決して平坦なものでは なく、時代ごとに変化する社会情勢やまちの課題に挑み続け、地域の方々と共に汗を流 し、共感を得ながら積み重ねられてきた歴史です。
私たちが今この場で活動できるのは、 そうした先人の努力と情熱の結晶であり、地域に対する揺るぎない想いの賜物に他なりま せん。
青年会議所とは、単なる青年の集まりではなく、地域の課題解決を通して自らを磨 き、次代を担う人財を育成する団体です。
まちの未来を真剣に考え、挑み続ける姿勢を通 じて、地域の方々から共に歩んでいると感じていただき、必要とされることが私たちの存 在意義であり、活動の誇りです。
そして、この精神を未来へとつなぎ、さらなる挑戦へと 昇華させていくことが、私たちに与えられた使命だと考えます。
先輩諸兄姉が築き上げて こられた確かな土台を受け継ぎ、現役である私たちがさらに新しい挑戦を積み重ねていく ことで、その想いを次世代へとバトンリレーのようにつないでいきます。
私たちは、地域 の方々に必要とされ、私たち自身が誇れる三田青年会議所であり続けるために、英知と勇 気と情熱を携え、明るい豊かな未来へと一歩ずつ勇気ある選択を重ねてまいります。

交流人口拡大による持続可能なまちづくり

私たちの活動エリアである三田市を中心とした近郊地域は、交通の利便性と豊かな自然 環境を兼ね備え、都市と農村が共生する魅力ある地域です。
古くから交通の要衝として発 展し、大都市圏のベッドタウンとして成長を遂げてきましたが、その歴史の裏側には、ニ ュータウンを中心とした急激な人口増加と、それに続く急速な高齢化や人口減少という課 題が横たわっています。
今後も続くことが予想される社会構造の変化を見据え、地域の持 続的な発展を実現するためには、この現実に正面から向き合う勇気ある一歩が必要です。
高齢化や人口減少が進む中で、地域の持続的な発展を実現するためには、交流人口を増 やしていくことが極めて重要です。
人口が減少していく現実の中で、地域の外から人の流 れを呼び込み、多様な関わりを生み出すことは、経済の循環を支え、文化の活力を高める 力となります。
まちを訪れる人が増えることで、新たな消費や投資の機会が創出されるだ けでなく、地域の魅力を外に発信するきっかけにもなります。
さらに、交流を通じて築かれる人と人とのつながりは、単なる観光客にとどまらず、地域 に愛着や関心を持つ関係人口を育み、やがて定住人口の増加へとつながっていきます。
そ のために、私たちは三田の歴史的・地政学的背景を最大限に活用し、地域の方々とともに 地域の価値を再認識しながら、住む・働く・学ぶ・憩うに加え、立ち寄るなら三田 とい う新たな選択肢を広く発信していきます。
地域の方々一人ひとりがまちに誇りを持ち、そ の想いを外へと伝えることができれば、点在する魅力が線となり、やがて面として広が り、三田全体の存在価値を高めていくことにつながります。
私たちは、交流人口の拡大を通じて地域の活力を高め、三田に暮らす方々が自らのまち を誇りに思える環境を築きます。
そしてその積み重ねは、未来へと続く持続可能なまちづ くりの強固な基盤となり、次代への希望を灯す一歩となるのです。

未来を切り拓く会員拡大と地域を担うリーダーの育成

青年会議所には40歳で卒業を迎えるという特徴があり、もう一つの特徴である単年度 制とあわせて、常に組織を新陳代謝させ、より多くの若者に成長と発展の機会を与え続け る仕組みが備わっています。
この仕組みは多くの利点を持つ一方で、持続的な会員拡大を 怠れば、組織は活力を失い、やがて衰退や消滅を引き起こし、その先には、地域を牽引す る若者の不足から地域全体の活力が失われる危険すら孕んでいます。
だからこそ、会員拡 大は必要不可欠であり、地域の未来を担う私たちメンバーの一人ひとりがリーダーとして の資質を磨き、力を高め、責任と覚悟を持って歩み続けることが求められます。
また、自 らが成長の象徴となり、仲間に刺激と希望を与える存在であることこそが未来への最大の 贈り物です。
その実現に向けて、拡大担当委員会のメンバーを中心に、メンバー全員が意識を共有 し、戦略的かつ計画的に会員拡大と人財育成に取り組みます。
新たな仲間を迎える一歩、 そしてその仲間が成長して地域を担う一歩。
その積み重ねこそが、三田青年会議所、そし て地域の未来を切り拓く原動力となるのです。

効率的な組織運営

JC運動を力強く推進していくためには、効率的で円滑な組織運営が不可欠です。
限ら れた時間・人・物・予算の中で最大の価値を生み出すために私たちは日々努力しなければ なりません。
まず、組織運営の根幹を支える大切な活動である会議の質を高め、形式的な やりとりに終わらせず、本質的な意見交換ができる場とする必要があります。
そのため に、事前準備や資料精査を徹底するとともに、共通事項についてはテンプレート類を整 備・活用し、作業の効率化を図ります。
定型化できる部分を簡素化することで、より多く の時間を本質的な議論や創造的な検討に充てることができます。
また、合同で委員会を行うことや役割分担を明確化し、メンバー全員が当事者意識を持 って主体的に関わる仕組みを構築します。
加えて、情報共有やルールの徹底、メンバー間 の関係性をより深め、組織全体の協調性を高めることも重要です。
オンライン上で会議資料を作成するアジェンダシステムの活用は議案の事前精査や情報共 有の効率化を図ることができ、会議時間を短縮しつつ質を高める運営を実現します。
一人 ひとりが青年会議所は自らの時間と会費によって成り立つ組織であることを自覚し、責任 ある行動を取ることで、健全かつ信頼性の高い組織運営が実現します。
効率性・協調性・ 責任感、この三位一体が備わったとき、初めて大きな運動を生み出す揺るぎない土台とな るのです。

共感を生む広報活動

三田は都市の利便性と豊かな自然を併せ持つ魅力ある地域です。
しかし、その魅力は十 分に発信されているとは言えず、地域の方々にとってもあたりまえとなり、市外からの評 価に繋がり切っていない現状があります。
観光資源や文化、食、人の温かさといった点在 する魅力を線でつなぎ、さらに面として体系的に発信することが重要です。
私たちは地域 資源を整理し、発信することで、私たち三田青年会議所も含め 魅力ある三田と認知され るよう努め、SNSなどのデジタルメディアを中心に、既存のアナログメディアも活用し て市内外の方々が三田に行ってみたいと思える情報発信を進めます。
また、行政・企業・ 地域団体との連携を深め、日常生活の中で 三田らしさ を感じられる仕組みを構築し、 地域の方々が誇りを持てる持続可能なまちづくりへと繋げます。
今後の重点はまさにこの広報で、広報は単なる情報発信ではなく、地域の方々との信頼 関係を築き、共感を生み出す活動です。
そのために、メンバーや地域の方々が誰でも簡単 に広報に関われるような学びの機会を創出し、多くの魅力発信源を育てるとともに、地域 全体で発信力を高めるための仕組みやインフラを整え、共感の輪を広げてまいります。

地域を代表するイベントである三田まつり

三田まつりは、地域の方々が世代を超えて集い、市外の方と共に楽しむことができる市 内最大規模の交流イベントです。
まちの活力や人のつながりを体感できるこの祭りは、単 なる娯楽の場ではなく、地域の文化や誇りを象徴する大切な存在です。
私は、この三田ま つりを通じて、地域の方々の郷土愛を深化させ、地域の魅力を広く発信し、地域活性化の 起点としていきたいと考えます。
昨今の社会環境の変化により、地域の方々同士の交流の機会は減少傾向にありますが、 祭りはその壁を越え、人々をつなぐ力を持っています。
広報の観点からも、三田まつりは 大きな発信のチャンスです。
点在する地域の魅力を祭りのコンテンツに融合させ、面とし て情報を届けることで、三田全体を魅力あふれるまちとして認知してもらえます。
三田まつりを発展させることは、単なるイベントの充実にとどまりません。
地域の方々 一人ひとりが誇りを持ち、まちの価値を再確認するきっかけとなり、次の時代に向けた勇 気ある一歩につながります。
地元の食や伝統芸能、若者の文化発信を組み合わせ、地域の 方々だけでなく近隣地域や観光客にも三田ならではの価値を感じてもらえるようにしま す。
この一歩を重ねることで交流人口を拡大し、未来に向けた地域活性化の原動力として まいります。

むすびに

青年会議所の魅力は、仲間と多くの時間を共有し、共に切磋琢磨できる環境にありま す。
時に支え合い、時に真剣に意見をぶつけ合う…。
すべてはまちの未来を想うからこそ であり、そこまで真剣に向き合う青年団体は私が知る限り青年会議所しかありません。
そ の積み重ねが互いの違いを認め合う土壌となり、多様な視点や広い視野、高い視座を育 み、個々の個性が輝くことでより強固な組織をつくります。
メンバーが一枚岩となること で 明るい豊かな地域 を実現する大きな運動が可能になります。
入会前、私は同業者が他地域の青年会議所で活動する姿を見て、 まちのため、ひとの ために時間を割く、カッコいい人たちの集まりと感じていました。
しかし自分には資格が なく、到底声がかかることはない、そんな余裕もないと思っていました。
そんな時に、昔 から社業でご縁のあった方から三田青年会議所へのお誘いをいただきました。
嬉しくもあ り、悩ましくもありました。
2018年当時の私は社業に悩み、時間にもお金にも余裕が なかったからです。
それでも 何か変わるかもしれない という期待と希望を胸に入会を 決意しました。
その選択は間違いではなく、市内にとどまらず、兵庫・近畿・日本、そし て世界へとつながる多くの出会いと経験を得ることができました。
自分のためではないと 思われることに時間を注ぐ尊さ、そしてそうした仲間が数多く存在することに大きな誇り を感じています。
JC活動には悩みや葛藤がつきものです。
しかし40歳までの限られた 時間を全力で取り組み、ときに三歩進んで二歩下がることがあっても、その一歩一歩が必 ず未来を明るく照らすと私は信じています。
この一年、メンバーそれぞれが 自らの成長 と 地域の発展 の両方を見据え、仲間と共に挑戦し、未来を切り拓く勇気ある選択をし てまいりましょう。